会議でのひとこと
新しいサービスの発表日を決める会議だった。企画担当の小林さんが、来月の十日を提案した。部屋の空気は少し固かった。
開発担当の森田さんが、静かに手を挙げた。「案としては悪くないかと思います。ただ、準備の時間が足りないのではないかと思います。」反対とは言わない。しかし、心配な点ははっきり伝えている。
小林さんは少し考えてから聞いた。「どのくらい必要でしょうか。」森田さんは資料を見ながら答えた。「二週間あれば十分かと思います。来月の二十日あたりがよろしいかと思います。」
ここで部長が口を開いた。「延ばすのは構わない。ただ、理由を営業にも説明しておいてほしい。」小林さんはうなずき、その場で日程を書き直した。会議は二十分で終わった。
あとで小林さんは思った。森田さんは「無理です」とは一度も言わなかった。それでも言いたいことは全部伝わっていた。言い方をやわらかくすることと、中身をあいまいにすることは、別のことなのだ。
〜かと思います
意味
自分の考えを、断定をさけてやわらかく伝える。「か」が入ることで、「一つの可能性として思う」という気持ちになる。
States your opinion without asserting it, so it lands as one possibility rather than a verdict. The standard careful form in meetings and business email; the longer no dewa nai ka to omoimasu is softer still.
接続
動詞・い形容詞 普通形 + かと思います
な形容詞・名詞(だ×) + かと思います
〜のではないかと思います(もっとやわらかい)
例文
その方法でいいかと思います。
I think that method should be fine.
時間が足りないのではないかと思います。
I wonder if there may not be enough time.
来月の二十日がよろしいかと思います。
I think the twentieth of next month would be suitable.
参加者は三十人ぐらいかと思います。
I think there will be about thirty participants.
ポイント:「と思います」より控えめ。会議やメールなど、相手に配慮したい場面で使う。やわらかく言っても、中身はあいまいにしないのがポイント。
読解問題
1. 小林さんが最初に提案した日はいつか。
2. 森田さんが心配していたことは何か。
3. 森田さんはどのくらいの時間が必要だと言ったか。
4. 部長が出した条件は何か。
5. 小林さんが最後に気づいたことは何か。
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