N3 文法
Target Grammar
ますます
more and more / increasingly

減へっていくバス

山やまあいの小ちいさな町まちである。駅えきから北きたへ向むかうバスは、十年前じゅうねんまえまで一日いちにち八本はちほんあった。去年きょねん、それが五本ごほんになった。利用者りようしゃが減へり続つづけているためである。

バスが減へると、使つかいにくくなる。使つかいにくくなると、車くるまを持もつ人ひとが増ふえる。そして利用者りようしゃはますます減へる。町まちの担当者たんとうしゃは「この十年じゅうねん、ずっとこの形かたちです」と言いう。

去年きょねん、町まちは小ちいさな実験じっけんを始はじめた。時間じかんを決きめず、電話でんわで呼よべば来くる「乗のり合あいタクシー」である。バスより小ちいさく、走はしる道みちも決きまっていない。

半年はんとし後ご、利用りようする人ひとは少すこし増ふえた。とくに病院びょういんへ通かよう高齢こうれいの人ひとが多おおい。「バスの時間じかんに合あわせて一日いちにちを組くみ立たてなくてよくなりました」と、七十八歳ななじゅうはっさいの女性じょせいは話はなす。

もちろん、問題もんだいも残のこっている。運転手うんてんしゅが足たりない。予約よやくが重かさなると断ことわることもある。それでも、利用者りようしゃが増ふえれば台数だいすうを増ふやせる。増ふやせば、ますます使つかいやすくなる。

減へっていく流ながれを止とめるのは難むずかしい。しかし、流ながれの向むきを変かえることはできるのかもしれない。町まちは来年らいねん、隣となりの地区ちくでも同おなじ仕組しくみを始はじめる予定よていである。

山やまあいbetween the mountains
利用者りようしゃuser, passenger
担当者たんとうしゃthe person in charge
実験じっけんexperiment, trial
乗のり合あいタクシーshared taxi
高齢こうれいadvanced age
組くみ立たてるto put together, to plan out
運転手うんてんしゅdriver
重かさなるto overlap, to coincide
仕組しくみsystem, arrangement

ますます

意味いみ

すでに始はじまっている変化へんかが、同おなじ方向ほうこうにさらに進すすむことを表あらわす副詞ふくし。増ふえる・減へる・強つよくなる など、続つづいていく変化へんかといっしょに使つかう。

An adverb saying that a change already under way goes further in the same direction. It pairs with things that can keep changing (increase, decrease, get stronger), not with one-off events.

接続せつぞく

ますます + 動詞どうし(増ふえる・減へる・進すすむ など)

ますます + 形容詞けいようし+なる(強つよくなる・使つかいやすくなる)

副詞ふくしなので、動詞どうしや形容詞けいようしの前まえに置おく

× 一回いっかいだけの出来事できごと(電気でんきがますます消きえた など)

例文れいぶん

利用者りようしゃはますます減へっている。

The number of users is falling further and further.

増ふやせば、ますます使つかいやすくなる。

If they increase them, it will become even easier to use.

雨あめがますます強つよくなってきた。

The rain is getting heavier and heavier.

日本語にほんごの勉強べんきょうがますます楽たのしくなった。

Studying Japanese has become more and more enjoyable.

ポイント:「どんどん」は勢いきおいよく速はやく、「だんだん」はゆっくり、「ますます」は程度ていどがさらに深ふかまる感かんじ。三みっつとも副詞ふくしだが、見みているところが違ちがう。

読解問題

1. バスの本数ほんすうはどう変かわったか。

2. 第二段落だいにだんらくで説明せつめいされている流ながれはどれか。

3. 「乗のり合あいタクシー」の特徴とくちょうはどれか。

4. 七十八歳ななじゅうはっさいの女性じょせいがよかったと言いっていることは何なにか。

5. この文章ぶんしょうの結むすびで述のべられていることは何なにか。

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