お土産選び
出張から帰る前日、佐藤さんは空港の売店で立ち止まった。会社の人に何か買って帰りたいが、数が多すぎて決められない。
一緒にいた中村さんが言った。「お茶なんかどうですか。軽いし、誰でも使えますよ。」たしかに、荷物は少ないほうがいい。佐藤さんはうなずいた。
「でも、お茶だけだと少しさびしいかもしれません。」と中村さん。「小さいお菓子なんかも一緒にすると、配りやすいですよ。」佐藤さんは箱を手に取って値段を見た。思ったより安い。
会計のあと、佐藤さんは笑って言った。「私なんか、いつも最後まで迷ってしまって。中村さんは決めるのが早いですね。」中村さんは首を横に振った。「早いんじゃなくて、毎回同じものを買っているだけです。」
次の日、会社の休憩室にお茶とお菓子が置かれた。昼過ぎには箱が空になっていた。派手ではないけれど、誰の手も伸びるもの。お土産選びとは、そういうものなのかもしれない。
〜なんか
意味
たくさんある中から一つの例を軽く出して、やわらかくすすめる。相手が断りやすくなるので、「どうですか」「いかがですか」とよく一緒に使う。
Picks one example lightly out of many and offers it, leaving the listener free to refuse. That is why it pairs so naturally with dou desu ka. Used about oneself it becomes modest.
接続
名詞 + なんか(+ どうですか/いかがですか)
名詞 + なんか + が・は・も
書き言葉は「名詞 + など」
例文
お茶なんかどうですか。
How about tea or something?
週末、映画なんかいかがですか。
How about a film or something this weekend?
色は青なんかが似合うと思います。
I think a colour like blue would suit you.
私なんか、まだまだです。
Someone like me still has a long way to go.
ポイント:「なんか」は話し言葉。書くときは「など」を使う。自分に使うと謙遜、人やものに強く使うと軽く見る意味になることもある。
読解問題
1. 中村さんが最初にすすめたものは何か。
2. お茶をすすめた理由として本文に書かれているものはどれか。
3. 「私なんか、いつも最後まで迷ってしまって」の「なんか」はどんな気持ちか。
4. 中村さんが決めるのが早い理由は何か。
5. この文章の最後で言いたいことは何か。
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