JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第1回

お金と経済 ― 本番形式の読解練習

JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。

問題1 ・ 短文

会社かいしゃを始はじめるとき、多おおくの人ひとはまず「いくら売うれるか」を考かんがえる。しかし、それと同おなじくらい大切たいせつなのが「いくらかかるか」を正ただしく把握はあくすることだ。売うり上あげが多おおくても、費用ひようがそれ以上いじょうに増ふえてしまえば、利益りえきは残のこらない。お金かねの流ながれを見みえるようにしておくことが、会社かいしゃを長ながく続つづけるための第一歩だいいっぽなのである。

問 この文章ぶんしょうで、筆者ひっしゃが一番いちばん言いいたいことは何なにか。

正解:2 本文は「費用がそれ以上に増えれば利益は残らない」「お金の流れを見えるようにすることが第一歩」と述べている。1は売り上げを最重要としており逆。3・4は本文に書かれていない。

語彙:把握する(正しく理解する)/費用(かかるお金)/利益(残るもうけ)

問題2 ・ 短文

物ものの値段ねだんは、いつも同おなじではない。たとえば夏なつの野菜やさいが、雨あめが少すくない年としには高たかくなることがある。これは、作つくられる量りょうが減へるのに、ほしい人ひとの数かずは変かわらないからだ。反対はんたいに、たくさん作つくられた年としには安やすくなる。値段ねだんは、ほしい人ひとの数かずと、ある物ものの量りょうの関係かんけいで決きまるのである。

問 夏なつの野菜やさいが高たかくなるのは、なぜか。

正解:1 「作られる量が減るのに、ほしい人の数は変わらないからだ」と本文にそのまま書かれている。

語彙:値段(物の価格)/量(どれだけあるか)/反対に(逆に)/関係(つながり)

問題3 ・ 中文

最近さいきん、小ちいさな店みせでもスマートフォンで支払しはらいができるようになった。現金げんきんを使つかわないこの方法ほうほうは急速きゅうそくに普及ふきゅうしている。店みせにとっては、お釣つりを用意よういする手間てまが省はぶけ、レジでの時間じかんも短みじかくなるという利点りてんがある。お客きゃくにとっても、財布さいふを持もたずに買かい物ものができて便利べんりだ。

一方いっぽうで、機械きかいを入いれるには費用ひようがかかるし、停電ていでんやシステムの故障こしょうが起おきると、支払しはらいそのものができなくなってしまう。また、自分じぶんがいくら使つかったのか実感じっかんしにくく、使つかいすぎてしまう人ひともいるという。便利べんりさの裏うらには、こうした課題かだいもあることを忘わすれてはならない。

問1 この支払しはらい方法ほうほうの利点りてんとして、本文ほんぶんに書かかれていないものはどれか。

問2 使つかいすぎてしまう人ひとがいるのは、なぜか。

問3 「こうした課題かだい」に当てはまらないものはどれか。

問1 正解:3 「停電やシステムの故障が起きると支払いができなくなる」とあるので、停電時に支払い可は誤り。利点ではなく欠点。
問2 正解:2 「自分がいくら使ったのか実感しにくく、使いすぎてしまう人もいる」とある。
問3 正解:4 「こうした課題」が指すのは直前の費用・故障・使いすぎ。お釣りの計算ミスは本文に出てこない。

語彙:普及する(広く行きわたる)/省く(なくす・減らす)/停電(電気が止まること)/故障(機械がこわれること)/実感する(本当だと感じる)/課題(解決すべき問題)

問題4 ・ 中文

ある食品しょくひん会社がいしゃの社長しゃちょうが、若わかい社員しゃいんにこんな話はなしをした。「商品しょうひんが売うれないとき、すぐに値段ねだんを下さげようとする人ひとが多おおい。たしかに安やすくすれば一時的いちじてきに売うれるかもしれない。しかし、それでは利益りえきが減へるだけだ。本当ほんとうに考かんがえるべきなのは、なぜお客様きゃくさまがこの商品しょうひんを選えらばないのか、という理由りゆうのほうだ。」

社長しゃちょうによれば、値段ねだん以外いがいにも、商品しょうひんの見みた目めや宣伝せんでんの仕方しかたなど、売うれ行ゆきを左右さゆうする要素ようそはたくさんあるという。本当ほんとうの原因げんいんを見みつけずに値段ねだんだけを変かえても、よい結果けっかにはつながらないのだ。

問1 社長しゃちょうは、商品しょうひんが売うれないとき、まず何なにをすべきだと考かんがえているか。

問2 この社長しゃちょうの考かんがえに最もっとも近ちかいものはどれか。

この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で

正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →

問題5 ・ 長文

私わたしは小ちいさなパン屋やを経営けいえいしている。店みせを開ひらいて三年目さんねんめになるが、最初さいしょの年としはとても苦くるしかった。味あじには自信じしんがあったのに、お客様きゃくさまがなかなか増ふえなかったのだ。

ある日ひ、近所きんじょのお客様きゃくさまに理由りゆうを聞きいてみた。すると「おいしいのは知しっているけれど、外そとからどんなパンがあるのかわからない」と言いわれた。私わたしは店みせの中なかのことばかり考かんがえて、外そとから見みたときの印象いんしょうをまったく気きにしていなかったのだ。

そこで店みせの前まえに黒板こくばんを置おき、その日ひの焼やきたてのパンの名前なまえと値段ねだんを書かくことにした。すると、通とおりかかった人ひとが立たち止どまり、店みせに入はいってくれるようになった。売うり上あげは少すこしずつ伸のびていった。

この経験けいけんから私わたしが学まなんだのは、どんなによい商品しょうひんでも、それを伝つたえる工夫くふうがなければお客様きゃくさまには届とどかない、ということだ。商品しょうひんを作つくることと、それを伝つたえることは、どちらも同おなじくらい大切たいせつなのだと、今いまでは思おもっている。

問1 最初さいしょの年としが苦くるしかったのは、なぜか。

問2 お客様きゃくさまが増ふえなかった本当ほんとうの理由りゆうは何なんだったか。

問3 黒板こくばんを置おいたあと、どうなったか。

問4 この文章ぶんしょうで筆者ひっしゃが最もっとも伝つたえたいことは何なにか。

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問題6 ・ 情報検索

次は、ある「経営けいえいセミナー」の案内あんないです。

はじめての経営セミナー ~小さな会社のためのお金の話~
日時7月20日(日) 午後1時~午後4時
場所みどり市民センター 2階 会議室A
対象これから会社を始めたい方/始めて3年以内の方
参加費2,000円(当日、受付でお支払いください)
※会社を始めて3年以上の方は3,000円
定員30名(申し込みが多い場合は、先に申し込んだ方を優先します)
申し込み7月15日までに電話またはメールで。当日の申し込みはできません。

問1 会社かいしゃを始はじめて2年目ねんめの人ひとがこのセミナーに参加さんかする場合ばあい、参加費さんかひはいくらか。

問2 この案内あんないの内容ないようと合あっているものはどれか。

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