JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第7回
JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。
問題1 ・ 短文
会社がほかの会社を買うことを「買収」という。買収と聞くと、大きな会社が小さな会社を飲み込む、冷たいイメージを持つ人が少なくない。しかし実際には、社長の後を継ぐ人がいない会社が、技術や社員の仕事を守るために、自分から買収を選ぶことも多い。この場合、買収は会社を消すためのものではなく、会社を未来に残すための方法なのである。
問 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
語彙:買収(会社を買うこと)/後を継ぐ(仕事や会社を受けつぐ)/技術(ものを作る力・方法)/守る(なくさないようにする)
問題2 ・ 短文
「投資はギャンブルと同じだ」と言う人がいる。たしかに、どちらもお金が増えることもあれば、減ることもある。その点だけを見れば、似ているように感じるかもしれない。しかし、ギャンブルは、参加者全員の損と得を合計すればゼロか、それ以下になる仕組みだ。一方、投資は、お金を出した会社が成長すれば、参加者全体の資産が増えることがあり得る。結果が運に左右される点は共通していても、その仕組みは全く別のものなのである。
問 筆者によると、投資とギャンブルの最も大きな違いは何か。
語彙:投資(お金を出して会社などを応援し、増やそうとすること)/損と得(マイナスとプラス)/資産(持っているお金や財産)/左右される(〜によって結果が変わる)/共通する(同じである)
問題3 ・ 中文
ロンドンには「シティ」と呼ばれる地区がある。面積はわずか約3平方キロメートルしかないが、ここには世界中の銀行や保険会社、法律事務所が集まっている。昼の人口は数十万人にもなるのに、夜になると1万人以下になるといわれる。
シティが世界の金融の中心になった理由の一つは、時差である。ロンドンの午前中はアジアの市場が開いていて、午後になるとアメリカの市場が開く。つまりロンドンにいれば、一日のうちに世界の主な市場と取引ができるのだ。
歴史のある古い建物が並ぶ一方で、近年は金融とITを組み合わせた新しい会社も増えている。何百年も続く古い街の中で、世界で最も新しいお金の動きが生まれている。それがシティという場所である。
問1 夜になると人口が1万人以下になるのは、なぜだと考えられるか。
問2 時差がシティにとって有利なのは、なぜか。
問3 本文の内容と合っているものはどれか。
語彙:地区(区切られた場所)/面積(広さ)/金融(お金の貸し借りや取引)/時差(場所による時間の違い)/市場(売り買いが行われるところ)/取引(売り買いのやりとり)
問題4 ・ 中文
ある投資会社で働く人が、自分の仕事をこう説明してくれた。「私たちの仕事は、会社を買って、良くして、売ることです。冷たい仕事だと思われるかもしれません。でも、買った会社の価値が上がらなければ、損をするのは私たち自身です。だから、その会社の経営を本気で良くするしかないんです。」
この仕組みでは、投資会社の利益と、買われた会社の成長が、同じ方向を向くことになる。もちろん、費用を減らすために働く人の数を減らす例もあり、この仕事への批判がないわけではない。ただ、「買って終わり」ではなく「買ってからが始まり」の仕事だという一面は、あまり知られていないのではないだろうか。
問1 「経営を本気で良くするしかない」のは、なぜか。
問2 この文章で筆者が伝えたいことは何か。
この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で
正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →問題5 ・ 長文
私は銀行で、会社の合併や買収を手伝う仕事をして三年になる。学生のころは、金融の仕事とは、一日中パソコンに向かって数字を計算する仕事だと思っていた。
実際に働き始めて驚いたのは、最も時間を使うのが「人の話を聞くこと」だったことだ。会社を売ろうとする社長には、数字にならない希望がある。長年働いてくれた社員の仕事を守りたい。昔からの取引先との関係を続けてほしい。そうした気持ちを無視して条件だけをまとめると、話は契約の直前になって壊れてしまうのだ。
入社したばかりのころ、先輩にこう言われた。「会社を売るというのは、社長にとって、人生の一部を手放すことに近い。数字の前に、まず気持ちを扱いなさい。」初めて担当した案件で、契約の直前に社長が急に迷い始めたことがあった。私は条件の説明をいったんやめて、会社を作ったときの話を聞かせてほしいと頼んだ。社長は二時間、会社の歴史を話し続けた。そして最後に、「この会社を大事にしてくれる相手なら」と、契約を決めたのである。
金融は、たしかに数字の仕事だ。しかし、その数字の向こうには、必ず人がいる。それを忘れた計算は、どんなに正確でも、最後には通用しないのだと思う。
問1 学生のころ、筆者は金融の仕事をどのような仕事だと思っていたか。
問2 話が契約の直前になって壊れてしまうのは、どんなときか。
問3 社長が迷い始めたとき、筆者はどうしたか。
問4 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
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次は、ロンドンで行われる「金融業界セミナー」の案内です。
| 日時 | 9月12日(土) 午後2時~5時 |
|---|---|
| 場所 | ロンドン中心部の会議室(申し込んだ方にメールでお知らせします) |
| 内容 | 第1部 銀行・証券の仕事紹介(午後2時~3時) 第2部 M&A・投資の仕事紹介(午後3時10分~4時10分) 第3部 個別相談会(午後4時20分~5時・先着10名) |
| 対象 | 金融業界での就職・転職に興味がある方(経験は問いません) |
| 参加費 | 無料(個別相談会も無料です) |
| 申し込み | 9月5日までにウェブサイトで。個別相談会を希望する方は、申し込みのときに「相談希望」と書いてください。当日の受付はできません。 |
問1 個別相談会に参加したい人は、どうすればよいか。
問2 この案内の内容と合っているものはどれか。
この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で
正解と読み取りのコツは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →この練習と同じ質の問題が、文字・語彙・文法・読解・聴解そろって。聴解は音声つき、全問にくわしい解説。
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