JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第8回
JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。
問題1 ・ 短文
ニュースで「円安が進んだ」と聞くと、悪いことが起きたように感じる人が多い。たしかに、海外から品物を買う会社や、海外旅行をしたい人にとって、円安は痛い。しかし、日本の製品を海外に売る会社や、外国から日本に来る観光客にとっては、円安はむしろ歓迎すべきことだ。つまり、円安が得か損かは、その人がどの立場に立っているかで決まるのであって、円安そのものが「悪いニュース」だとは言えないのである。
問 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
語彙:円安(円の価値が下がること)/立場(その人の位置・状況)/歓迎する(よろこんで受け入れる)/むしろ(どちらかといえば・反対に)
問題2 ・ 短文
ロンドンで働く友人が、こんな話をしてくれた。給料はポンドでもらうが、日本の家族に送るときは円に替える。同じ10万円分を送るのでも、替えるタイミングによって、必要なポンドの量が変わってしまうのだという。「だから、まとめて一度に替えるのではなく、毎月少しずつ替えることにしている。タイミングを当てる自信はないから、平均を取るんだ」と友人は笑った。
問 友人が毎月少しずつ替えているのは、なぜか。
語彙:替える(交換する)/タイミング(時期・時)/当てる(正しく予想する)/平均を取る(高いときと安いときをならす)
問題3 ・ 中文
1ポンドが何円か、という為替レートは、なぜ毎日動くのだろうか。基本は、ほかの品物と同じで、買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がる。では、人々は何を見て売り買いを決めるのか。国の金利や貿易の状態など、理由はさまざまだが、忘れてはならないのが「予想」の力である。
たとえば、「来月、A国の金利が上がりそうだ」というニュースが流れると、多くの人が先にA国の通貨を買おうとする。その結果、金利が実際に上がる前に、通貨の値段が動いてしまう。つまり為替は、いま起きていることだけでなく、これから起きそうなことによっても動くのだ。
だから、ニュースを見てから動いても遅い、と言われることがある。為替の世界では、事実そのものと同じくらい、人々が何を信じているかが大きな意味を持つのである。
問1 「ニュースを見てから動いても遅い」と言われるのは、なぜか。
問2 本文によると、為替レートが上がるのはどんなときか。
問3 筆者の考えに最も近いものはどれか。
語彙:為替レート(通貨と通貨の交換の値段)/金利(お金を借りるときの利子の割合)/貿易(国と国の売り買い)/通貨(国のお金)/予想(これから起きることを考えること)/段階(ものごとの区切り・ステップ)
問題4 ・ 中文
新しい会社が事業を始めるとき、お金の集め方は大きく二つある。一つは、銀行からの「借金」だ。借りたお金は、利子をつけて返さなければならないが、会社の持ち主は変わらない。もう一つは、投資家からの「出資」だ。出資されたお金は返す義務がない。その代わり、会社の一部を投資家に渡すことになる。
成長を急ぐスタートアップの多くは、出資を選ぶ。まだ利益が出ていない段階では、返す約束ができないからだ。一方で、出資を受けすぎると、会社の大事なことを自分だけでは決められなくなる。お金の集め方は、単なる計算の問題ではなく、「会社を誰のものにするか」という問題でもあるのだ。
問1 スタートアップの多くが出資を選ぶのは、なぜか。
問2 この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
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ロンドンの銀行で働き始めて、二年がたった。来る前に心配していたのは英語だった。しかし、本当の壁は、言葉ではないところにあった。
最初の数か月、私は会議でほとんど発言しなかった。日本にいたころは、まず先輩の意見を聞き、求められたら話すのが礼儀だと思っていたからだ。ところがある日、上司に呼ばれてこう言われた。「君が何を考えているのか、誰にも分からない。ここでは、意見を言わない人は、意見がない人だと思われるよ。」
ショックだった。黙って聞くことは、私にとっては敬意のつもりだった。しかしここでは、同じ行動がまったく別の意味に受け取られていたのだ。
それから私は、小さなことでも会議で一つは発言する、と自分に決めた。うまい英語である必要はない。「私はこう思う。理由はこうだ」と、短くてもいいから言う。すると不思議なことに、周りが私に質問をしてくれるようになり、仕事も頼まれるようになった。
海外で働くために必要なのは、完璧な語学力ではないのだと思う。行動の意味は文化によって変わる。それを知った上で、自分のやり方を少しずつ変えていく力。それこそが、国境をこえて働く力なのではないだろうか。
問1 ロンドンに来る前、筆者が心配していたことは何か。
問2 最初の数か月、筆者が会議で発言しなかったのは、なぜか。
問3 上司の言葉を聞いて、筆者はどんなことに気づいたか。
問4 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
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次は、日本へお金を送る方法の比較表です。
| A銀行(窓口) | 手数料4,000円 / 届くまで3~5日 / 窓口は平日午後3時まで |
|---|---|
| B銀行(ウェブ) | 手数料2,500円 / 届くまで2~3日 / 24時間申し込み可能 |
| 送金サービスC(アプリ) | 手数料900円 / 早ければ当日~翌日 / 1回の上限は20万円まで |
| 送金サービスD(アプリ) | 手数料無料 / 届くまで約1週間 / 初めての利用時は本人確認に3日かかる |
| 注意 | どの方法も、金額が大きい場合は本人確認書類が必要になることがあります。 |
問1 Sさんは、初めて送金をする。できるだけ早く、明日までに10万円を日本に届けたい。どれを選べばよいか。
問2 この表の内容と合っているものはどれか。
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