JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第9回

株式と会社の仕組み ― 本番形式の読解練習

JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。

問題1 ・ 短文

株式かぶしき会社がいしゃ」の「株式かぶしき」とは、会社かいしゃこまかくけた一切ひときれのことだ。株式かぶしきったひとは「株主かぶぬし」とばれ、その会社かいしゃちいさなぬしになる。会社かいしゃ利益りえきせば、「配当はいとう」としておかね一部いちぶれることもある。つまり株式かぶしきうことは、たんにおかねをもうける手段しゅだんであるだけでなく、その会社かいしゃ一部いちぶち、会社かいしゃ一緒いっしょ成長せいちょうしていくことでもあるのだ。

問 「株主かぶぬし」とは、どんなひとか。

正解:2 「株式を買った人は「株主」と呼ばれ、その会社の小さな持ち主になる」とある。1の「貸す」は借金の話で、持ち主になる株式とは仕組みが違う。3・4は本文で述べられていない。

語彙:株式(会社を細かく分けた一切れ)/株主(株式を持つ人)/配当(利益の一部を株主に分けるお金)/手段(方法)

問題2 ・ 短文

会社かいしゃ成長せいちょうすると、「上場じょうじょう」を目指めざすことがある。上場じょうじょうとは、会社かいしゃ株式かぶしきを、証券しょうけん取引所とりひきじょでだれでもいできるようにすることだ。上場じょうじょうすれば、おおくのひとからおかねあつめやすくなり、会社かいしゃ名前なまえられるようになる。一方いっぽうで、会社かいしゃ情報じょうほうこまかく公開こうかいする義務ぎむまれ、株主かぶぬしこえにもいままで以上いじょうみみかたむけなければならない。上場じょうじょうは、ゴールというより、責任せきにんおもくなるスタートだとったほうがよいだろう。

問 筆者ひっしゃは、上場じょうじょうをどのようなものだとかんがえているか。

正解:3 最終文「上場は、ゴールというより、責任が重くなるスタートだと言ったほうがよい」。1は「ゴールというより」と打ち消されている。4は「公開する義務が生まれ」と反対。

語彙:上場(株式をだれでも売り買いできるようにすること)/証券取引所(株式を売り買いする場所)/公開する(だれでも見られるようにする)/義務(しなければならないこと)/耳を傾ける(よく聞く)

問題3 ・ 中文

会社かいしゃ値段ねだん」といて、なにおもかべるだろうか。上場じょうじょうした会社かいしゃ場合ばあい株式かぶしき値段ねだん、つまり株価かぶか株式かぶしきかずをかけたものが、会社かいしゃ全体ぜんたい値段ねだん目安めやすになる。

おもしろいのは、株価かぶかが、会社かいしゃの「いま」だけでまるわけではないことだ。今年ことし利益りえきすくなくても、「この会社かいしゃ将来しょうらいおおきく成長せいちょうする」とおおくのひとかんがえれば、株価かぶかがる。反対はんたいに、いまおおきな利益りえきしていても、「この事業じぎょうながつづかない」とおもわれれば、株価かぶかがる。

つまり株価かぶかとは、会社かいしゃ現在げんざい成績表せいせきひょうであると同時どうじに、人々ひとびとがその会社かいしゃ未来みらいをどうているかをうつかがみでもある。だから経営者けいえいしゃは、まえ利益りえきだけでなく、会社かいしゃ未来みらいをどう説明せつめいするかにもちからそそぐのである。

問1 今年ことし利益りえきすくない会社かいしゃ株価かぶかがるのは、どんなときか。

問2 「かがみ」とあるが、ここではどういう意味いみか。

問3 本文ほんぶん内容ないようっているものはどれか。

問1 正解:4 第2段落「「この会社は将来大きく成長する」と多くの人が考えれば、株価は上がる」。2は株価が下がる場合の説明。
問2 正解:2 「人々がその会社の未来をどう見ているかを映す鏡」とある。本物の鏡ではなく、たとえとして使われている。
問3 正解:3 第1段落の内容。1・4は「「今」だけで決まるわけではない」という本文の中心と矛盾する。

語彙:株価(株式の値段)/目安(だいたいの基準)/将来(これから先)/映す(形や様子を見えるようにする)/力を注ぐ(一生けんめい取り組む)

問題4 ・ 中文

株主かぶぬしへの配当はいとうやす会社かいしゃは、株主かぶぬしよろこばれる。しかし、配当はいとうやすことが、いつでもただしいとはかぎらない。会社かいしゃ成長せいちょう途中とちゅうにあるなら、利益りえき配当はいとうとしてそとすより、あたらしい事業じぎょうひとそだてることに使つかったほうが、将来しょうらいもっとおおきな利益りえき可能性かのうせいがあるからだ。

実際じっさい世界せかいには、あえて配当はいとうさない有名ゆうめい会社かいしゃもある。「わたしたちがおかね使つかったほうが、株主かぶぬし自分じぶん使つかうよりおおきくやせる」というかんがかただ。配当はいとうおおいかすくないかだけで会社かいしゃしを判断はんだんするのは、すこいそぎすぎだとえるだろう。

問1 成長せいちょう途中とちゅうにある会社かいしゃ配当はいとうやさないほうがよいのは、なぜか。

問2 筆者ひっしゃかんがえにもっとちかいものはどれか。

この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で

正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →

問題5 ・ 長文

社会人しゃかいじんになって二年目にねんめわたしはじめて株式かぶしきった。えらんだのは、毎日まいにち使つかっているコーヒーチェーンの会社かいしゃだ。値段ねだんがったかがったか、最初さいしょのうちは毎日まいにち何度なんど確認かくにんして、すこがるだけで不安ふあんになった。

かんがえがわったのは、その会社かいしゃの「株主かぶぬし総会そうかい」にてみたからだ。株主かぶぬし総会そうかいとは、株主かぶぬしあつまり、経営者けいえいしゃから会社かいしゃ説明せつめいいて、大事だいじなことをめるあつまりである。そこで経営者けいえいしゃは、今年ことし利益りえきだけでなく、五年後ごねんごけた計画けいかくを、時間じかんをかけて説明せつめいした。質問しつもんった年配ねんぱい株主かぶぬしが、こうった。「わたし二十年にじゅうねん、この会社かいしゃ株主かぶぬしです。まごだいまで応援おうえんするつもりでっています。」

その言葉ことばいて、ずかしくなった。わたし会社かいしゃ応援おうえんするためではなく、毎日まいにち値段ねだん上下じょうげだけをていたからだ。

もちろん、株式かぶしきである以上いじょう値段ねだん大事だいじだ。しかし、株式かぶしきつことの本当ほんとう意味いみは、その会社かいしゃ未来みらいしんじて、ながうことにあるのかもしれない。あれからわたしは、値段ねだん確認かくにんするのはつき一度いちどめた。そのわり、その会社かいしゃあたらしいみせには、かならあしはこぶようにしている。

問1 筆者ひっしゃ最初さいしょった株式かぶしきは、どんな会社かいしゃのものか。

問2 株主かぶぬし総会そうかいとは、どんなあつまりか。

問3 「ずかしくなった」とあるが、なぜか。

問4 この文章ぶんしょうで、筆者ひっしゃもっといたいことはなにか。

この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で

正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →

問題6 ・ 情報検索

次は、株式かぶしき投資とうしはじめたいひとのための、オンライン証券しょうけん会社がいしゃ比較表ひかくひょうです。

オンライン証券会社の比較(口座は無料で作れます)
X証券売買手数料:1回100円 / アプリ:あり / 日本語サポート:電話・チャット
Y証券売買手数料:1回50円 / アプリ:あり / 日本語サポート:チャットのみ(平日午前9時~午後5時)
Z証券売買手数料:無料(月10回まで) / アプリ:なし(パソコンのみ) / 日本語サポート:メールのみ
口座を作るときに必要なもの本人確認書類と、住所が確認できる書類。申し込みから利用開始まで約1週間。
注意どの会社も、口座を作ってすぐの1週間は、1日の売買回数に制限があります。

問1 Wさんは、スマートフォンのアプリで売買ばいばいしたい。また、からないことは電話でんわ質問しつもんしたい。どの会社かいしゃえらべばよいか。

問2 このひょう内容ないようっているものはどれか。

この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で

正解と読み取りのコツは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →

本番形式のN3模試、全10回

この練習と同じ質の問題が、文字・語彙・文法・読解・聴解そろって。聴解は音声つき、全問にくわしい解説。

N3 模試にアクセスする

ベータ価格 £9.99(通常 £19.99)/ レベルごと60日間 ・ すべての回が解き放題

← N3 対策読解の一覧へ