JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第12回

税金と給料 ― 本番形式の読解練習

JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。

問題1 ・ 短文

初はじめての給料日きゅうりょうび、明細めいさいを見みて驚おどろく人ひとが多おおい。「給料きゅうりょう20万円まんえん」と聞きいていたのに、振ふり込こまれたのは16万円まんえんほど。差さの約やく4万円まんえんは、税金ぜいきんや社会しゃかい保険料ほけんりょうとして、給料きゅうりょうから先さきに引ひかれている。会社かいしゃが示しめす金額きんがくを「額面がくめん」、実際じっさいに受うけ取とる金額きんがくを「手取てどり」という。生活せいかつの計画けいかくは、額面がくめんではなく手取てどりで立たてる必要ひつようがあるのだ。

問 「手取てどり」とは何なにか。

正解:4 「実際に受け取る金額を「手取り」という」とある。1は「額面」の説明。

語彙:明細(お金の内訳を書いた紙)/振り込む(銀行の口座にお金を送る)/額面(表向きの金額)/手取り(実際に受け取る金額)

問題2 ・ 短文

「税金ぜいきんは取とられるもの」という言いい方かたをよく聞きく。しかし、道路どうろも、学校がっこうも、ごみの収集しゅうしゅうも、税金ぜいきんで動うごいている。税金ぜいきんは、一人ひとりではできないことを、みんなで少すこしずつお金かねを出だしてする仕組しくみだと考かんがえることもできる。問題もんだいは払はらうこと自体じたいではなく、その使つかわれ方かたに関心かんしんを持もたない人ひとが多おおいことかもしれない。

問 筆者ひっしゃの考かんがえに最もっとも近ちかいものはどれか。

正解:3 最終文「問題は払うこと自体ではなく、その使われ方に関心を持たない人が多いこと」。使われ方への関心の大切さを述べている。2は「税金で動いている」と矛盾。

語彙:収集(集めること)/〜自体(〜そのもの)/関心を持つ(興味を持つ)

問題3 ・ 中文

日本にほんの所得税しょとくぜいには、「多おおく稼かせぐ人ひとほど、高たかい割合わりあいで払はらう」という仕組しくみがある。これを累進るいしん課税かぜいという。収入しゅうにゅうが低ひくい人ひとは低ひくい割合わりあいで、収入しゅうにゅうが高たかくなるにつれて、割合わりあいも段階的だんかいてきに上あがっていく。

誤解ごかいされやすいのは、「収入しゅうにゅうが一定いっていの額がくを超こえると、全部ぜんぶに高たかい税率ぜいりつがかかる」という考かんがえだ。実際じっさいには、超こえた部分ぶぶんにだけ高たかい税率ぜいりつがかかる。だから「稼かせぐほど損そんになる」ということは、基本的きほんてきには起おきないのである。

累進るいしん課税かぜいの後うしろには、「余裕よゆうのある人ひとが、より多おおく負担ふたんする」という考かんがえ方かたがある。公平こうへいとは何なんだろうか。全員ぜんいんが同おなじ額がくを払はらうことか、同おなじ割合わりあいか、それとも力ちからに応おうじて払はらうことか。税ぜいの仕組しくみは、その国くにが考かんがえる「公平こうへい」の形かたちを映うつしているのである。

問1 累進るいしん課税かぜいとは、どんな仕組しくみか。

問2 「誤解ごかい」とあるが、実際じっさいにはどうなのか。

問3 筆者ひっしゃの考かんがえに最もっとも近ちかいものはどれか。

問1 正解:1 第1段落の最初の文の言いかえ。
問2 正解:2 「実際には、超えた部分にだけ高い税率がかかる」。1が「誤解」の内容。
問3 正解:4 最終文「税の仕組みは、その国が考える「公平」の形を映している」。筆者はどの公平が正しいとは言っていないので、2は選べない。

語彙:所得税(収入にかかる税金)/稼ぐ(働いてお金を得る)/割合(パーセント)/税率(税金の割合)/負担する(引き受けて払う)/公平(かたよりがないこと)

問題4 ・ 中文

会社員かいしゃいんの税金ぜいきんは、会社かいしゃが計算けいさんして給料きゅうりょうから引ひいてくれる。一方いっぽう、自分じぶんで仕事しごとをしている人ひとは、一年いちねんに一度いちど、自分じぶんで収入しゅうにゅうと支出ししゅつを計算けいさんして国くにに報告ほうこくする。これを確定かくてい申告しんこくという。

確定かくてい申告しんこくでは、仕事しごとのために使つかったお金かねを「経費けいひ」として収入しゅうにゅうから引ひける。経費けいひが多おおければ、払はらう税金ぜいきんは減へる。ただし、何なんでも経費けいひになるわけではない。仕事しごとと関係かんけいのない食事しょくじや旅行りょこうを経費けいひにすれば、あとで大おおきな問題もんだいになる。「仕事しごとのために本当ほんとうに必要ひつようだったか」。それが、経費けいひかどうかの基本きほんの線せんなのである。

問1 確定かくてい申告しんこくとは何なにか。

問2 経費けいひかどうかの基本きほんの線せんは何なにか。

この大問のくわしい解説は本番形式のN3模試で

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問題5 ・ 長文

初はじめての給料日きゅうりょうび、私わたしは明細めいさいを見みて、正直しょうじき、がっかりした。数字すうじの下したに並ならぶ、所得税しょとくぜい、住民税じゅうみんぜい、健康けんこう保険ほけん、年金ねんきん。「こんなに引ひかれるのか」と文句もんくを言いう私わたしに、先輩せんぱいがこう言いった。「君きみが大学だいがくまで通かよった道路どうろも学校がっこうも、だれかの給料きゅうりょうから引ひかれたお金かねでできているんだよ。」

それでも納得なっとくできなかった私わたしは、引ひかれているものを一ひとつずつ調しらべてみることにした。健康けんこう保険ほけんのおかげで、病院びょういんで払はらうのは本来ほんらいの3割わりで済すんでいること。年金ねんきんが、今いまのお年寄としよりの生活せいかつを支ささえる仕組しくみであること。調しらべるうちに、「取とられている」という気持きもちは少すこしずつ、「参加さんかしている」に変かわっていった。

もちろん、使つかわれ方かたに疑問ぎもんを持もつこともある。しかしそれは、知しらないままでは持もてない疑問ぎもんだ。給料きゅうりょう明細めいさいは、ただの紙かみではなく、自分じぶんと社会しゃかいのつながりを映うつす小ちいさな窓まどなのだと、今いまは思おもっている。

問1 初はじめての給料日きゅうりょうび、筆者ひっしゃはどう感かんじたか。

問2 納得なっとくできなかった筆者ひっしゃは、どうしたか。

問3 調しらべるうちに、筆者ひっしゃの気持きもちはどう変かわったか。

問4 この文章ぶんしょうで、筆者ひっしゃが最もっとも言いいたいことは何なにか。

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問題6 ・ 情報検索

次は、市しの無料むりょう税金ぜいきん相談会そうだんかいの案内あんないです。

みなと市 無料税金相談会
期間2月10日~2月28日の平日 午前10時~午後4時
場所市役所2階 相談室
対象市内に住んでいる方
予約電話で前日までに(1人30分)。混み合う時期のため、当日の受付はできません。
持ち物収入が分かる書類、経費の領収書、本人確認書類
外国語対応英語・中国語での相談は、毎週水曜日のみ。

問1 英語えいごで相談そうだんしたいTさんは、何曜日なんようびに行いけばよいか。

問2 この案内あんないの内容ないようと合あっているものはどれか。

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