JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第16回
JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。
問題1 ・ 短文
宝くじで大金を当てた人は、ずっと幸せになれるのだろうか。ある研究によると、当せん者の幸福感は、当せん直後には大きく上がるが、約一年で元のレベルに戻ることが多いという。人間は、良い変化にも悪い変化にも「慣れる」からだ。この結果は、「お金があれば一生幸せだ」という考えが、必ずしも正しくないことを示している。ただし、研究者は「お金が幸福と無関係だ」と言っているのではない。大きな変化そのものより、日々の使い方のほうが幸福感に長く影響する、と述べているのである。
問 この研究からわかることは何か。
語彙:当せん(くじに当たること)/幸福感(幸せだと感じる気持ち)/慣れる(それが普通のことになる)/必ずしも〜ない(いつも〜とは限らない)
問題2 ・ 短文
「物より経験にお金を使うほうが幸せになれる」とよく言われる。旅行や食事の思い出は、時間がたっても心の中に残り、人に話すたびに楽しさがよみがえるからだ。しかし、高い物を買ってはいけない、という意味ではない。毎日使う道具が生活を楽にしてくれるなら、それも立派なお金の使い方だ。大切なのは、金額の大きさではなく、そのお金が自分の毎日にどうつながるかという「出口の選び方」なのである。
問 筆者の言う「出口の選び方」とは、どういう意味か。
語彙:経験(実際にしたこと)/よみがえる(もう一度心に戻ってくる)/立派な(十分に良い)/金額(お金の大きさ)
問題3 ・ 中文
「年収が高いほど幸せか」という質問には、実は二つの答えがある。ある海外の調査では、「自分の人生に満足しているか」と聞くと、年収が高い人ほど満足度も高く、その傾向はどこまでも続いた。ところが、「昨日、楽しい気持ちで過ごせたか」と聞くと、結果は違った。
毎日の感情の明るさは、年収がある程度まで上がると、それ以上はほとんど変わらなくなったのである。つまり、お金は「人生の成績表」への満足は押し上げ続けるが、「今日の気分」までは買い続けられない、ということだ。
この結果をどう受け取るかは人それぞれだろう。ただ、収入を増やす努力と、毎日の小さな楽しみを大切にする工夫は、別の種類の幸せに効く、と考えると分かりやすい。どちらか一つでは足りないのである。
問1 「自分の人生に満足しているか」という質問の結果はどうだったか。
問2 「人生の成績表」とあるが、ここではどういう意味か。
問3 本文の内容と合っているものはどれか。
語彙:年収(一年間の収入)/満足度(満足の大きさ)/傾向(全体としての流れ)/ある程度(あるレベル)/押し上げる(上へ動かす)/工夫(良くするための小さなアイデア)
問題4 ・ 中文
「将来のために貯金しなさい」と言われて育った人は多い。確かに、貯金は安心を生む。病気や失業のとき、貯金という「クッション」があるかないかで、心の余裕はまったく違う。しかし、安心のためだけにお金を貯め続け、今日の楽しみをすべて我慢するなら、それは順番が逆になっていないだろうか。
お金は、貯めることと使うことの両方があって、初めて生活を支える。車の両輪と同じで、片方だけでは前に進まない。若いうちにしかできない経験に使うお金と、将来の自分を守るためのお金。この二つのバランスを自分で決めることこそ、お金と上手に付き合う第一歩なのである。
問1 筆者は、貯金についてどう考えているか。
問2 「車の両輪」とあるが、ここでは何と何のことか。
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正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →問題5 ・ 長文
三年前、私は転職して年収が百万円上がった。周りには「うらやましい」と言われたし、自分でも、これで生活の悩みは減るだろうと思っていた。実際、家賃の高い部屋に引っ越し、外食も増えた。
ところが半年もすると、その生活が「普通」になった。給料日の喜びは前と同じくらいの大きさに戻り、むしろ忙しさだけが増えた気がした。ある夜、終電で帰りながら、ふと気づいた。私は増えたお金で、時間と体力を買っていなかったのだ。
それから、お金の使い方を少し変えた。週に一度は早く帰って友人と食事をする。年に一度は長い休みを取って旅行する。金額としては大きくないが、思い出はずっと残っている。
収入が増えたこと自体は、ありがたい。ただ、今の私はこう考えている。お金は幸せそのものではなく、幸せの材料の一つだ。同じ材料でも、料理の仕方で味は変わる。大事なのは、材料を何に変えるかなのだと。
問1 転職した直後、筆者の生活はどう変わったか。
問2 その生活が「普通」になった結果、どうなったか。
問3 「時間と体力を買っていなかった」とあるが、どういう意味か。
問4 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
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次は、市民講座「お金と幸せの授業」の案内です。
| 第1回 5月10日(土) | テーマ:お金の歴史と気持ち / 持ち物:筆記用具 |
|---|---|
| 第2回 5月17日(土) | テーマ:家計の見直し / 持ち物:筆記用具と電卓 |
| 第3回 5月24日(土) | テーマ:幸せなお金の使い方 / 持ち物:筆記用具 |
| 申し込み | 3回全部でも、1回だけでも参加できます。各回、前の週の水曜日までに電話でお申し込みください。 |
| 注意 | 第3回だけは定員30名です。定員になり次第、しめ切ります。 |
問1 Mさんは、家計の見直しについて学びたい。持って行く必要があるものは何か。
問2 この案内の内容と合っているものはどれか。
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