JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第18回

AIと仕事 ― 本番形式の読解練習

JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。

問題1 ・ 短文

「AIが仕事しごとを奪うばう」というニュースをよく見みる。たしかに、決きまった作業さぎょうのくり返かえしは、機械きかいのほうが速はやくて正確せいかくだ。しかし歴史れきしを見みれば、新あたらしい技術ぎじゅつは仕事しごとを消けすと同時どうじに、新あたらしい仕事しごとを生うんできた。自動車じどうしゃが生うまれて馬車ばしゃの仕事しごとは減へったが、運転手うんてんしゅや整備士せいびしという仕事しごとが生うまれたのと同おなじだ。問題もんだいは、仕事しごとがなくなるかどうかよりも、新あたらしい仕事しごとに必要ひつような学まなび直なおしに、私わたしたちが追おいつけるかどうかなのかもしれない。

問 筆者ひっしゃの考かんがえに最もっとも近ちかいものはどれか。

正解:1 最終文の言い換え。2は「仕事を奪う」という本文冒頭の言葉を使ったひっかけだが、筆者の主張ではなくニュースの内容。3は自動車の例と逆で、4は最終文と矛盾する。

語彙:奪う(無理に取る)/正確(まちがいがない)/学び直し(もう一度新しく学ぶこと)/追いつく(おくれずについて行く)

問題2 ・ 短文

AIに質問しつもんすると、すらすらと答こたえが返かえってくる。ただし、その答こたえがいつも正ただしいとは限かぎらない。AIは、まちがった内容ないようでも、自信じしんがありそうな言いい方かたで答こたえることがあるからだ。だからこそ、大事だいじな場面ばめんでは「本当ほんとうかどうかを確たしかめる」という一手間ひとてまが必要ひつようになる。これはAIを信用しんようしないという意味いみではない。人ひとに道みちを聞きいたあとで地図ちずも見みるのと同おなじ、情報じょうほうとのごく普通ふつうの付つき合あい方かたなのである。

問 筆者ひっしゃが「確たしかめる」ことを勧すすめるのは、なぜか。

正解:3 「〜からだ」の文がそのまま理由。1は「信用しないという意味ではない」と打ち消されている内容に近いひっかけ。2は「いつも正しいとは限らない」の言いすぎで、4の地図は付き合い方のたとえにすぎない。

語彙:〜とは限らない(いつも〜ではない)/自信(自分を信じる気持ち)/一手間(一つの小さな作業)/信用する(信じる)

問題3 ・ 中文

自動じどう翻訳ほんやくの性能せいのうが上あがり、「外国語がいこくごの勉強べんきょうはもう必要ひつようない」と言いう人ひとがいる。旅行りょこうや簡単かんたんなメールなら、たしかに翻訳機ほんやくきで十分じゅうぶんだろう。時間じかんをかけて単語たんごを覚おぼえるのは「割わりに合あわない」と感かんじる気持きもちも分わかる。

しかし、通訳つうやくの仕事しごとを続つづけるある女性じょせいは、こう話はなす。「翻訳機ほんやくきが訳やくすのは言葉ことばです。でも私わたしが訳やくしているのは、その場ばの空気くうきや、相手あいてとの関係かんけいなんです」。冗談じょうだんを冗談じょうだんとして伝つたえること、言いいにくいことを角かどを立たてずに伝つたえること。そこには、言葉ことばの知識ちしきだけでなく、相手あいての文化ぶんかを知しり、相手あいての気持きもちを想像そうぞうする力ちからが要いる。

語学ごがくを学まなぶ意味いみは、翻訳ほんやくの速はやさで機械きかいと競争きょうそうすることではない。学まなぶ過程かていで身みにつく、この想像そうぞうする力ちからにこそあるのではないだろうか。

問1 「割わりに合あわない」とあるが、ここではどういう意味いみか。

問2 通訳つうやくの女性じょせいが自分じぶんは「訳やくしている」と言いうものは何なにか。

問3 本文ほんぶんの内容ないようと合あっているものはどれか。

問1 正解:2 「割に合わない」=努力やコストに対して得るものが少ない、という慣用表現。文脈の「時間をかけて単語を覚える」から判断する。
問2 正解:4 女性の言葉のとおり。「翻訳機が訳すのは言葉」と対比されている点がポイント。
問3 正解:1 最終段落の言い換え。2は「〜と言う人がいる」という他人の意見を筆者の考えにすり替えたひっかけ。

語彙:性能(機械の力の高さ)/割に合わない(努力に対して得るものが少ない)/角を立てずに(相手をいやな気持ちにさせずに)/過程(〜していくとちゅう)/身につく(自分のものになる)

問題4 ・ 中文

AIを上手じょうずに使つかう人ひとと、そうでない人ひとの差さは、どこにあるのだろうか。ある会社かいしゃの調査ちょうさでは、その差さは「指示しじの出だし方かた」にあったという。何なんのために、どんな条件じょうけんで、どんな形かたちの答こたえがほしいのか。それを順序立じゅんじょだてて説明せつめいできる人ひとほど、AIから良よい結果けっかを引ひき出だしていた。

考かんがえてみれば、これは人ひとに仕事しごとを頼たのむときと同おなじである。あいまいな頼たのみ方かたをすれば、あいまいな結果けっかが返かえってくる。つまりAIの時代じだいに大事だいじになるのは、特別とくべつな技術ぎじゅつの前まえに、自分じぶんの考かんがえを整理せいりして伝つたえるという、昔むかしながらの力ちからなのだ。

問1 調査ちょうさによると、AIから良よい結果けっかを引ひき出だす人ひとは、どんな人ひとか。

問2 筆者ひっしゃの考かんがえに最もっとも近ちかいものはどれか。

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問題5 ・ 長文

私わたしは経理けいりの仕事しごとを十五年じゅうごねんしている。三年前さんねんまえ、会社かいしゃに経理けいりのAIシステムが入はいると聞きいたとき、正直しょうじきに言いえば、こわかった。毎月まいつきの伝票でんぴょうの処理しょりは、私わたしの仕事しごとの中心ちゅうしんだったからだ。

システムが動うごき始はじめると、たしかに伝票でんぴょうの処理しょりは機械きかいの仕事しごとになった。私わたしの残業ざんぎょうは減へり、同時どうじに、自分じぶんの存在そんざい価値かちも減へったような気きがして落おち込こんだ。

変かわったのは、ある会議かいぎのときだ。機械きかいが作つくった数字すうじの表ひょうを見みて、社長しゃちょうが「で、この数字すうじはうちの会社かいしゃにとって何なにを意味いみするの」と聞きいた。答こたえられるのは、十五年間じゅうごねんかん数字すうじを見みてきた私わたしだけだった。その日ひから、私わたしの仕事しごとは「数字すうじを打うち込こむこと」から「数字すうじの意味いみを説明せつめいすること」に変かわった。

今いまにして思おもえば、機械きかいに奪うばわれたのは作業さぎょうであって、役割やくわりではなかった。ただし、その役割やくわりは待まっていれば与あたえられるものではない。機械きかいの隣となりの席せきを、自分じぶんで設計せっけいする必要ひつようがあるのだ。

問1 AIシステムが入はいると聞きいたとき、筆者ひっしゃはどう感かんじたか。

問2 システムが動うごき始はじめた直後ちょくご、筆者ひっしゃはどうなったか。

問3 筆者ひっしゃの仕事しごとは、何なにから何なにに変かわったか。

問4 「機械きかいの隣となりの席せきを、自分じぶんで設計せっけいする」とあるが、どういう意味いみか。

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問題6 ・ 情報検索

次は、社会人しゃかいじんのためのAI入門にゅうもん講座こうざの比較表ひかくひょうです。

社会人のためのAI入門講座の比較
コースA平日昼(水曜14時〜) / 質問方法:教室で直接 / 録画:なし
コースB平日夜(木曜19時〜) / 質問方法:メール(いつでも) / 録画:あり(1週間見られます)
コースC週末(土曜10時〜) / 質問方法:チャット(授業中のみ) / 録画:あり(3日間見られます)
受講料どのコースも全4回で8,000円です。
注意申し込み後のコース変更は、開始1週間前まで可能です。

問1 Nさんは、平日へいじつの夜よるに受講じゅこうしたい。また、質問しつもんはメールでしたい。どのコースを選えらべばよいか。

問2 この表ひょうの内容ないようと合あっているものはどれか。

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正解と読み取りのコツは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →

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