JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第19回
JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。
問題1 ・ 短文
食事のあとの支払い方は、国や文化によって大きく違う。年上が全員分を払うのが当然の国もあれば、一円単位まできっちり分けるのが普通の国もある。どちらが正しいという話ではない。全員で同じ額を払う割り勘には「対等さ」を大事にする気持ちが、目上の人がおごる習慣には「関係の中の役割」を大事にする気持ちが表れている。支払い方は、お金の計算である前に、その文化が何を公平と感じ、何を親しさと感じるかの表現なのだ。
問 筆者の考えに最も近いものはどれか。
語彙:割り勘(全員で同じ額を払うこと)/対等(上下がなく、同じ立場であること)/目上(自分より立場や年が上の人)/公平(かたよりがないこと)
問題2 ・ 短文
「友だちにお金を貸すときは、あげたつもりで貸せ」ということわざのような言葉がある。返ってこないかもしれないと最初から覚悟して、返ってこなくても関係がこわれない金額だけを貸しなさい、という知恵だ。これは「友だちを信用するな」という冷たい教えではない。むしろ逆で、お金の貸し借りが友情をこわしやすいことをよく知っているからこそ、友情のほうを守るための考え方なのである。
問 「あげたつもりで貸せ」という言葉の意味として、最も近いものはどれか。
語彙:覚悟する(悪い結果も受け入れる心の準備をする)/知恵(経験から生まれた良い考え)/貸し借り(貸すことと借りること)/友情(友だちとしての気持ち)
問題3 ・ 中文
日本の会社では、先輩が後輩に食事をおごる習慣が広く見られる。おごられた後輩は、お金を先輩に返すのではなく、自分が先輩になったとき、今度は自分の後輩におごる。つまりこのお金は、二人の間を行き来するのではなく、世代の間をぐるぐると回っていく仕組みなのだ。
この習慣には、良い面がある。後輩は気軽に相談の場に誘ってもらえるし、「いつか自分も返す側になる」という意識が、人を育てる責任感につながる。一方で、最近は「おごられると気をつかうので、割り勘のほうが楽だ」という若い世代の声もある。形は変わっていくかもしれないが、大事なのは、何かを受け取ったら次の人に渡していくという、その考え方のほうだろう。
問1 先輩がおごる習慣について、本文ではどんな仕組みだと説明しているか。
問2 この習慣の良い面として、本文に書かれているものはどれか。
問3 筆者が大事だと考えていることは何か。
語彙:先輩・後輩(立場や年が上の人・下の人)/世代(同じ年代のグループ)/仕組み(物事が動く仕方)/気軽に(かんたんな気持ちで)/意識(心の中の考え)/責任感(責任を果たそうとする気持ち)
問題4 ・ 中文
結婚式に招待されたとき、お祝いのお金、いわゆる「ご祝儀」をいくら包むか。日本には「友人なら三万円」といった相場がある。外国人には「金額まで決まっているのか」と驚かれることも多い。
たしかに不自由に見える。だが相場には、迷わずに済むという実用的な良さがある。金額で気持ちの大きさを比べられることもない。相場とは、皆で長い時間をかけて作ってきた「共有された答え」であり、お祝いの場で余計な心配をしないための知恵とも言えるのだ。
問1 「相場」の良さとして、筆者が述べているものはどれか。
問2 筆者は「相場」を何だと言っているか。
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正解と選択肢ごとの考え方、語彙リストは、N3模試(全10回)の読解セクションでくわしく確認できます。N3模試にアクセスする →問題5 ・ 長文
日本に留学して最初の月、研究室の歓迎会が開かれた。会計のとき、私が財布を出すと、先輩たちは笑って「今日はいいから」と言った。歓迎してもらえたのはうれしかった。それでも、心のどこかに小さな借金が残ったような、落ち着かない気持ちがあった。
私の国では、友人同士は最初からきっちり割り勘にする。それが対等の印だからだ。だから「払わせてもらえない」ことが、子ども扱いされているように感じられたのだ。
一年後、新しい留学生が研究室に来た。歓迎会で、私は自然に「今日はいいから」と言っていた。そのとき、やっと分かった。先輩たちは私を子ども扱いしたのではなく、「次はあなたが渡す側になる」という輪の中に、私を入れてくれたのだ。
私が返したかったのは、お金ではなく対等さだった。そして対等さは、同じ額を払うことだけでなく、時間をかけて役割を交代することでも、作れるのだった。
問1 歓迎会でおごられたとき、筆者はどんな気持ちになったか。
問2 筆者が「子ども扱いされている」と感じたのは、なぜか。
問3 一年後、筆者が「やっと分かった」ことは何か。
問4 この文章で、筆者が最も言いたいことは何か。
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次は、あるレストランの宴会プランの案内です。
| プランA | 料理のみ / 3,000円(1人) |
|---|---|
| プランB | 料理+飲み放題 / 5,000円(1人) ※学生は学生証の提示で4,000円 |
| プランC | 料理+飲み放題+個室 / 6,000円(1人) ※8名以上でご予約いただけます |
| 予約 | 前日までにお電話でお願いします。 |
| キャンセル料 | 前日は料金の半額、当日は全額をいただきます。 |
問1 学生5人のグループが、料理と飲み放題のプランを使いたい。学生証を見せると、1人いくらになるか。
問2 この案内の内容と合っているものはどれか。
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