JLPT N3 ・ 対策読解 ・ 第20回

働き方と休み方 ― 本番形式の読解練習

JLPT N3の本番に近い形式で、短文・中文・長文・情報検索の読解問題(全13問)に挑戦できます。本文は左、設問は右。スクロールしても本文が見えるようになっています。

問題1 ・ 短文

「休やすむのも仕事しごとのうち」という言葉ことばがある。なまけることを勧すすめているのではない。疲つかれたまま働はたらけば、集中力しゅうちゅうりょくが落おち、ミスが増ふえ、結局けっきょくは仕事しごとの質しつが下さがる。だから、良よい仕事しごとを続つづけるためには、意識いしきして休やすむことが必要ひつようだ、という意味いみである。スポーツ選手せんしゅが練習れんしゅうと同おなじくらい休養きゅうようを大事だいじにするのと同おなじで、休やすみは仕事しごとの外そとにあるおまけではなく、仕事しごとの質しつを保たもつための一部いちぶなのだ。

問 「休やすむのも仕事しごとのうち」とは、どういう意味いみか。

正解:3 「だから〜という意味である」の文がそのまま答え。1は「なまける」という本文の言葉を使ったひっかけで、「勧めているのではない」と打ち消されている。4のスポーツ選手はたとえにすぎない。

語彙:〜のうち(〜の一部)/集中力(一つのことに気持ちを集める力)/質(内容の良さ)/休養(体を休めること)/保つ(同じ状態を続ける)

問題2 ・ 短文

日本にほんでは、有給ゆうきゅう休暇きゅうかを全部ぜんぶは取とらない人ひとが今いまも多おおい。ある調査ちょうさで理由りゆうをたずねると、一位いちいは「みんなに悪わるい気きがするから」だった。仕事しごとが忙いそがしいからでも、休やすみたくないからでもなく、周まわりへの遠慮えんりょが最大さいだいの理由りゆうだったのである。興味深きょうみぶかいことに、同おなじ調査ちょうさで「同僚どうりょうが有給ゆうきゅうを取とることをどう思おもうか」と聞きくと、大多数だいたすうが「気きにならない」と答こたえた。つまり、皆みなが「自分じぶんだけは遠慮えんりょすべきだ」と思おもい込こんでいる可能性かのうせいがあるのだ。

問 調査ちょうさで分わかった、有給ゆうきゅう休暇きゅうかを取とらない一番いちばんの理由りゆうは何なにか。

正解:1 調査の一位のとおり。2は「休みたくないからでもなく」と打ち消されているひっかけ。4は逆で、大多数は同僚の休みを「気にならない」と答えている。3は本文にない。

語彙:有給休暇(給料をもらいながら取れる休み)/遠慮(相手のことを考えて、したいことをしないこと)/同僚(同じ職場で働く人)/思い込む(本当かどうか確かめずに信じる)

問題3 ・ 中文

ある海外かいがいの国くにで、多おおくの会社かいしゃが参加さんかして「週休しゅうきゅう三日制みっかせい」の実験じっけんが行おこなわれた。給料きゅうりょうは変かえずに、働はたらく日ひを週しゅう五日いつかから四日よっかに減へらすというものだ。実験じっけんの前まえは、「働はたらく時間じかんが減へれば、仕事しごとの成果せいかも減へるはずだ」と心配しんぱいする声こえが多おおかった。

ところが結果けっかは逆ぎゃくだった。多おおくの会社かいしゃで、社員しゃいんの健康けんこう状態じょうたいが良よくなっただけでなく、生産性せいさんせい、つまり時間じかんあたりの仕事しごとの成果せいかも上あがったのである。理由りゆうを調しらべると、会議かいぎの数かずを減へらしたり、集中しゅうちゅうをさまたげる連絡れんらくを減へらしたりと、社員しゃいんが自分じぶんたちで仕事しごとの無駄むだを削けずっていたことが分わかった。

この実験じっけんがすべての仕事しごとに当あてはまるとは限かぎらない。ただ、一ひとつのことははっきり示しめされた。長ながく働はたらくことと、よく働はたらくことは、同おなじではないのだ。

問1 実験じっけんの前まえに多おおかった心配しんぱいは、どんなことか。

問2 実験じっけんの結果けっか、多おおくの会社かいしゃで何なにが起おこったか。

問3 生産性せいさんせいが上あがった理由りゆうは何なんだったか。

問1 正解:2 第1段落のとおり。「給料は変えずに」とあるので1は違う。
問2 正解:4 「結果は逆だった」に続く一文の言い換え。1・2は実験前の心配と同じ方向のひっかけ。
問3 正解:3 第2段落の後半のとおり。最終文「長く働くことと、よく働くことは、同じではない」がこの文章の結論。

語彙:週休三日制(一週間に三日休む働き方)/成果(仕事の結果)/生産性(時間あたりの仕事の成果)/さまたげる(じゃまをする)/無駄(意味のないこと)/削る(減らす)

問題4 ・ 中文

「休日きゅうじつにたっぷり寝ねたのに、疲つかれが取とれない」という声こえをよく聞きく。その理由りゆうの一ひとつは、疲つかれに種類しゅるいがあることだ。体からだを動うごかして疲つかれたなら、休息きゅうそくと睡眠すいみんが効きく。しかし、一日中いちにちじゅうパソコンに向むかい、頭あたまと神経しんけいだけを使つかった疲つかれは、寝ねるだけでは取とれにくいと言いわれる。

頭あたまの疲つかれに効きくのは、意外いがいにも、軽かるく体からだを動うごかすことだ。散歩さんぽをする、料理りょうりをする、友人ゆうじんと話はなす。仕事しごとと全まったく違ちがうことをすると、頭あたまが休やすまる。つまり、上手じょうずな休やすみ方かたとは、長ながく休やすむことではなく、疲つかれの種類しゅるいに合あった休やすみ方かたを選えらぶことなのである。

問1 頭あたまと神経しんけいを使つかった疲つかれについて、本文ほんぶんではどう述のべているか。

問2 筆者ひっしゃの言いう「上手じょうずな休やすみ方かた」とは何なにか。

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問題5 ・ 長文

入社にゅうしゃして七年しちねん、私わたしは一週間いっしゅうかん以上いじょうの休やすみを取とったことがなかった。「私わたしが休やすんだら、仕事しごとが止とまる」と本気ほんきで思おもっていたからだ。去年きょねん、部長ぶちょうに強つよく勧すすめられて、初はじめて九日間ここのかかんの休やすみを取とった。

休やすみの前まえは、引ひき継つぎのメモを何枚なんまいも書かき、同僚どうりょうに何度なんども頭あたまを下さげた。旅行先りょこうさきでも、最初さいしょの二日間ふつかかんは会社かいしゃのメールが気きになって仕方しかたがなかった。

ところが、休やすみが明あけて出社しゅっしゃすると、仕事しごとはほとんど問題もんだいなく回まわっていた。同僚どうりょうは「意外いがいと大丈夫だいじょうぶだったよ」と笑わらった。ほっとすると同時どうじに、少すこし複雑ふくざつな気持きもちにもなった。私わたしが「自分じぶんにしかできない」と抱かかえ込こんでいた仕事しごとの多おおくは、実じつは、渡わたし方かたを工夫くふうすれば渡わたせる仕事しごとだったのだ。

この経験けいけんから学まなんだのは、休やすみ方かたより、むしろ働はたらき方かただった。誰だれかに渡わたせる形かたちで仕事しごとをしておくこと。それは休やすむための準備じゅんびであると同時どうじに、チームを強つよくすることでもあったのだ。

問1 筆者ひっしゃが長ながい休やすみを取とらなかったのは、なぜか。

問2 休やすみが明あけて出社しゅっしゃしたとき、仕事しごとはどうなっていたか。

問3 筆者ひっしゃが「複雑ふくざつな気持きもち」になったのは、なぜか。

問4 筆者ひっしゃがこの経験けいけんから学まなんだことは何なにか。

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問題6 ・ 情報検索

次は、ある会社かいしゃのリフレッシュ休暇きゅうか制度せいどの案内あんないです。

リフレッシュ休暇制度のご案内(社内用)
対象勤続3年以上の社員
日数連続5日間(土日をふくめると最大9日間の休みになります)
申請取得したい月の2か月前の末日までに、申請書を人事部へ提出してください。
例:7月に取得したい場合 → 5月末日までに申請。
注意3月は決算のため取得できません。/同じ部署で同じ週に取れるのは2名までです。

問1 7月がつにリフレッシュ休暇きゅうかを取とりたい場合ばあい、いつまでに申請しんせいすればよいか。

問2 この案内あんないの内容ないようと合あっているものはどれか。

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