JLPT N2 Reading Practice

給食室きゅうしょくしつの札ふだ

The Label in the School Kitchen

N2給食約5分34文文法:〜ごとに

When the big cooking vat breaks down before lunch, six hundred meals have to be made another way.

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笠井かさいが働はたらいているのは、小学校しょうがっこうの給食室きゅうしょくしつである。Kasai works in the kitchen of a primary school.朝七時あさしちじに入はいり、六百人ろっぴゃくにん分ぶんの食事しょくじを四時間よんじかんで作つくる。She starts at seven in the morning and makes six hundred meals in four hours.野菜やさいを切きる人ひと、煮にる人ひと、数すうを数かぞえる人ひと。Someone cuts the vegetables, someone simmers them, someone counts.仕事しごとは曜日ようびで交代こうたいになっていて、笠井かさいは水曜日すいようびに大おおきな鍋なべを任まかされている。The jobs rotate by day of the week, and on Wednesdays Kasai is put in charge of the big pot.

給食きゅうしょくは、クラスごとに大おおきな入いれ物ものに分わけて運はこばれる。The meals are divided into large containers for each class and carried out.一年生いちねんせいの分ぶんは少すくなめに、六年生ろくねんせいの分ぶんは多おおめに。A little less for the first years, a little more for the sixth.入いれ物ものにはクラスの名前なまえの札ふだがついていて、学年がくねんで色いろがちがう。Each container has a label with the class name on it, in a different colour for each year group.

十一時四十五分じゅういちじよんじゅうごふんのチャイムが鳴ると同時に、配はいぜん室しつの戸とが開ひらく。The moment the quarter-to-twelve bell rings, the serving-room door opens.当番とうばんの子こどもたちが、白しろい服ふくを着きて並ならんでいる。The children on duty are lined up in white overalls.笠井かさいはそこで、入いれ物ものを一ひとつずつ手渡てわたす。There, Kasai hands over the containers one at a time.「熱あついから、ゆっくりね。」“It's hot, so take it slowly.”

作りたてのみそ汁は、ふたを取とると湯気ゆげで前まえが見みえなくなる。With freshly made miso soup, you take the lid off and the steam blots out everything in front of you.その湯気ゆげのにおいをかぐと、笠井かさいはいつも自分じぶんの子こどものころを思おもい出だした。Whenever she caught the smell of that steam, Kasai always thought back to her own childhood.

秋あきのある水曜日すいようび、給食室きゅうしょくしつの大おおきな釜かまが動うごかなくなった。One Wednesday in autumn, the big cooking vat in the kitchen stopped working.煮物にものの火ひが、半分はんぶんも通かよっていない。The stew was not even half cooked through.時計とけいは十一時二十分じゅういちじにじゅっぷんを指さしていた。The clock said twenty past eleven.

笠井かさいは小ちいさな鍋なべを三みっつ出だして、同おなじ煮物にものを分わけて作つくることにした。Kasai got out three small pans and decided to cook the same stew in batches.火ひの強つよい所ところと弱よわい所ところがあるから、五分ごとに鍋なべを回まわす。Some spots on the stove run hot and some cool, so she turned the pans round every five minutes.手てが三組さんくみ足たりない。They were three pairs of hands short.隣となりの調理員ちょうりいんがパートの二人ふたりを呼よび、四人よんにんで鍋なべの前まえに立たった。The cook beside her called in two part-timers, and the four of them stood at the pans.

配はいぜんの時間じかんに、十二分じゅうにふん遅おくれた。They were twelve minutes late for serving.戸とが開くと同時に、笠井かさいは子こどもたちに頭あたまを下さげた。The moment the door opened, Kasai bowed to the children.「遅おそくなってごめんね。」“Sorry we're late.”六年生ろくねんせいの当番とうばんの子こが、入いれ物ものをのぞいて言いった。A sixth-year on duty peered into the container and said:「湯気ゆげ、すごい。」“Look at all that steam.”

その日ひの煮物にものは、いつもより味あじがしみていなかったはずだ。The stew that day cannot have been as well flavoured as usual.それでも、入いれ物ものはどのクラスもからになって戻もどってきた。Even so, every single class's container came back empty.からの入いれ物ものを洗あらいながら、笠井かさいは手てを止とめた。Washing the empty containers, Kasai stopped.一ひとつの札ふだの裏うらに、鉛筆えんぴつで字じが書かいてある。On the back of one label, something was written in pencil.「できたて、おいしかったです。」“Straight out of the pot. It was delicious.”

だれが書かいたのかは分わからない。She does not know who wrote it.笠井かさいはその札ふだを外はずして、給食室きゅうしょくしつの棚たなに立たてた。Kasai took the label off and stood it on a shelf in the kitchen.水曜日が来るごとに、その字じが目めに入はいる。Every time Wednesday comes round, that writing catches her eye.釜かまの前まえに立たつ前まえに、必かならず一度いちどそこを見みる。Before she takes her place at the vat, she always looks at it once.

Vocabulary 単語

語よみMeaningJLPT
給食室きゅうしょくしつschool kitchen
朝七時あさしちじseven in the morning
分ぶんshare; portionN3
煮るにるto boil, to simmerN3
数かずnumberN3
数えるかぞえるcount; numberN3
交代こうたいtaking turns, rotationN2
鍋なべpot, panN2
任すまかすto entrust (任される: be put in charge)N2
給食きゅうしょくschool mealsN1
入れ物いれものcontainerN2
少なめすくなめa smaller amount
多めおおめa little extra, slightly more
札ふだsign; tag; plaqueN2
学年がくねんschool year, year groupN3
配ぜん室はいぜんしつserving room
戸とdoorN2
当番とうばんperson on duty, rotaN2
手渡すてわたすhand overN1
湯気ゆげsteamN2
かぐかぐto smell, sniffN2
釜かまpot; cauldronN1
煮物にものsimmered dishN1
指すさすpoint at; gesture towardsN3

Grammar 文法

〜ごとに

each; every (interval or unit) · JLPT N2
名詞 / 数量をあらわす言葉 + ごとに / 動詞辞書形 + ごとに

「〜ごとに」は、同じことがくり返されるときの区切りをあらわし、「そのたびに」という意味になります。数や時間をあらわす言葉につくと、決まった間をおいてくり返すことをあらわします。人や物につくと「それぞれ」の意味になり、「クラスごとに色がちがう」のように使います。まちがえやすいのは「ずつ」とまぜることで、「ずつ」は同じ数に分けるときの言い方です。

この電車は十分ごとに来ます。

This train comes every ten minutes.

クラスごとに旗の色が決まっています。

The flag colour is decided for each class.

練習 5問

この文法だけの練習問題。四択・並べかえ・正誤で5問。

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〜と同時に

at the same time as · JLPT N2
動詞辞書形 / 名詞 / 名詞・な形容詞+である / い形容詞普通形 + と同時に

二つのことが同じ時に起こることを表す。「卒業と同時に働き始めた」のように、時間のずれがほとんどないときに使う。もう一つの使い方として、「作家であると同時に画家でもある」のように、一つのものが二つの性質を持つことも表せる。まちがえやすいのは「〜とたんに」とのちがいで、「〜とたんに」は思いがけない出来事にしか使えないが、「〜と同時に」は予定していたことにも使える。

ベルが鳴ると同時に、生徒たちは教室を出て行った。

The moment the bell rang, the students left the classroom.

彼は会社の社長であると同時に、三人の子の父親でもある。

He is the company president and at the same time the father of three.

練習 5問

この文法だけの練習問題。四択・並べかえ・正誤で5問。

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〜たて

freshly done; just made · JLPT N2
動詞ます形+たて / 動詞ます形+たての+名詞

「〜たて」は、その動作が終わったすぐあとだということを表します。「焼きたてのパン」「できたての料理」のように、名詞の前につく使い方が多いです。使える動詞は多くなく、「焼く」「でき上がる」「つくる」「ぬる」「しぼる」などに限られます。まちがえやすいのは「〜たばかり」とのちがいで、「〜たばかり」はどんな動詞にも使え、人の行動にも使えます。

焼きたてのパンはやわらかくておいしい。

Freshly baked bread is soft and delicious.

ペンキがぬりたてなので、さわらないでください。

The paint is freshly applied, so please do not touch it.

練習 5問

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Questions 問題

1. 釜が動かなくなったとき、笠井はどうしたか。

  1. 煮物をやめて、別の料理に変えた
  2. 配ぜんの時間を一時間遅らせた
  3. 校長に連絡して給食を休みにした
  4. 小さな鍋を三つ使って、分けて作った
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4. 小さな鍋を三つ使って、分けて作った
笠井は小さな鍋を三つ出し、同じ煮物を分けて作ることにした。

2. 「水曜日が来るごとに、その字が目に入る」とは、どういう意味か。

  1. 水曜日だけ札を棚に置く
  2. 水曜日の前の日に字を書く
  3. 水曜日になるたびに、その字を見る
  4. 水曜日はその字が見えない
答えを見る Show answer

3. 水曜日になるたびに、その字を見る
「〜ごとに」は、そのたびに同じことがくり返されることを表す。

力だめし Mini test

力だめし 8問

この話の漢字の読み・表記・語彙・文法から8問。解くと、間違えたところだけが復習に出てきます。

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